注意欠如・多動症(ADHD)とは
年齢に比べて、注意力がない、おちつかない、じっとしてられないといった特性がみとめられる発達障害です。
保育園・幼稚園・学校・家庭などにおける生活、コミュニケーションで困難が生じやすくなります。
ADHDの原因は?
生まれつきの脳の機能障害・遅延が影響していることが分かっており、保護者さんの育て方、愛情の過不足などは関係ありません。ただし、なぜ機能障害・遅延が起こるのか、根本的な原因については、未だはっきりしたことが分かっていません。
子どものADHDの
症状チェック
不注意
- 細かい注意をすることができず、作業が雑になってしまう
- 集中力が途切れがちで、授業中に我慢できなくなる
- 物忘れ、紛失が多い
- 人の話を聞けない
- 整理整頓が苦手
- 計画を立て、その通り実行することが苦手
多動性
- 体のどこかがいつも動いている
- どこでも走り回ってしまう
- 授業中など、皆が座っている時間に歩き回る
- お喋りに夢中になり、一方的に話し続ける
- 高いところに登ろうとする
衝動性
- 順番を守れない
- 人の会話に口を挟む
- おっちょこちょい
- 授業中など、挙手せず反射的に答えてしまう
- その他、以下のような特徴が認められることがあります。
- 姿勢を正しても、すぐに崩れてしまう
- 直線を引くことができない
- 定規、コンパスなどを正しく使えない
- 体操、リコーダーなどが苦手
- リズムをとるのが苦手
当院では心理発達外来を
行っています
当院では、ADHDをはじめとする発達障害、発達のお悩みを専門とした心理発達外来を行っています。医師、臨床心理士が協力しながら診療にあたり、必要に応じて他医療機関・施設と連携します。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
ADHDのQ&A
ADHDの診断は、どのように行われますか?
「DSM-5」という診断分類のADHDの診断基準に基づき、またお子さまの状況をみながら診断します。
子どもとの接し方が難しく、困っています。
ADHDの子どもと接する時には、「たくさん褒めてあげること・責めないこと」が大切になります。と言われても、毎日長く同じ時間を過ごす中で、うまく対応できないということもあるかと思います。
当院の発達相談では、お一つおひとつのご家庭について、細やかな指導・アドバイスを行います。まずは一度、ご相談ください。
ADHDの子どもは見た目で分かりますか?
身体的特徴という点では、ADHDの子どもとそうでない子どもを見分けることができません。あくまで特徴は、不注意、多動性、衝動性として現れます。