一般小児科
発熱
風邪やインフルエンザをはじめとする感染症を主な原因とします。もともと子どもは大人よりも平熱が高いですが、元気がない、呼吸がおかしい、おしっこが少ない、下痢・嘔吐がある場合などは、特に注意が必要です。
咳・咳がひどい
ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音、顔色が悪い、肩で呼吸をしている、水分が摂れないほど咳がひどい場合などには受診が必要になります。喘息や気管支炎の場合は夜間だけ咳が出る・悪化するということもあります。
嘔吐
子どもの場合、せき込んで嘔吐してしまうこともありますが、発熱や下痢など他の症状を伴う場合には注意が必要です。誤嚥や窒息、脱水症状のリスクが大人よりも高くなります。原因としては、胃腸炎やアレルギーなどが考えられます。
下痢・消化不良
子どもの下痢の原因疾患は、その大半をウイルスや細菌の感染による胃腸炎が占めます。発熱、嘔吐を伴う場合には、脱水症状にも注意しましょう。診断に役立つことがありますので、可能であれば便をしたオムツをお持ちください。
起立性調節障害
自律神経の働きが悪くなり、立つ時や立っている時に血流が低下する病気です。特に、思春期の子どもによく見られます。起きることができない、疲れやすい、気分が悪くなるといった症状が朝・午前中に強く現れますが、午後からは軽快します。
乳児湿疹、肌荒れ
子どもの肌荒れは、乳児湿疹、脂漏性湿疹、新生児ざ瘡、あせも、おむつかぶれ、皮脂欠乏症、アトピー性皮膚炎などさまざまな原因が考えられます。ステロイド外用薬を使用する場合には、効果と安全性、用法・用量を丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。
小児神経・発達
けいれん・ひきつけ
初めてけいれんを起こした場合には、その程度や時間に関係なく、すぐに救急車を呼びましょう。けいれんの開始・終了時刻、けいれん中の他の症状などを可能な範囲で記録し、医師に伝えることも正確な診断と適切な対応のために大切になります。
注意欠如・多動症(ADHD)
不注意、多動性、衝動性といった特徴が、実年齢より幼い形で現れる発達障害です。コミュニケーションに困難が生じることから、お子さんが生きづらさを感じてしまうことがあります。
限局性学習症(SLD)
全般的な知能が正常の範囲でありながら、読み・書き・算数といった特定の分野が不得意である発達障害です。自閉症スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)を合併するケースも少なくありません。
自閉症・自閉症スペクトラム症(ASD)
対人関係の構築の困難、コミュニケーションの困難、強いこだわりを特徴とする発達障害です。子どもの場合は、言葉の遅れ、集団行動の困難、友達とコミュニケーションがうまくとれないといったことがしばしば受診・発見につながります。
子どもがなかなか話さない・言葉が遅い
限局性学習症、精神運動発達遅滞、知的障害、聴覚障害、発音障害など、さまざまな原因が考えられます。言葉が遅れていても実際は多くが年齢を重ねるとともに改善・解消されますが、気になる場合には一度当院までご相談ください。
寝てばかりいる・日中の居眠りが激しい
ゲームやスマホの依存、ストレス、カフェイン飲料の飲み過ぎなどに加え、自閉症スペクトラム症、睡眠覚醒リズム障害、鼻炎、口蓋扁桃肥大、睡眠時無呼吸症候群などが原因として考えられます。身体の発達や学業の妨げにもなることもありますので、お早めに当院にご相談ください。
アレルギー
食物アレルギー
子どもの場合、卵、牛乳、小麦などのアレルギーがよく見られます。これらの食品を口にした後、蕁麻疹、むくみ、口内のかゆみ・咳などの症状が決まって現れる場合には、食物アレルギーの可能性があります。
気管支喘息
ダニやペットの毛、ハウスダスト、ウイルス感染などを原因とします。咳、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音などの症状が繰り返されます。特に、運動の直後、夜間~明け方に症状が強く出ます。
花粉症
スギ、ヒノキなどの花粉を原因として発症します。スギ花粉アレルギーおよびダニアレルギーについては、体質から改善する舌下免疫療法が可能です。おおよそ、5歳くらいのお子さんから受けられる治療です。
アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が、首・膝の裏、足首などに現れます。またこの症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。かゆみから掻きむしり、症状が悪化するケースも少なくありません。